MMIJ 2015,Matsuyama

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若手ポスター発表【コアタイム】

岩盤力学

Tue. Sep 8, 2015 4:00 PM - 5:30 PM メディアホール (愛媛大学)

[PY-86] Sand solidification test using plant-derived urease and calcium phosphate compounds

高津桃子1, 渡邉順2, 川崎了3 (1.北海道大学工学部, 2.北海道大学大学院工学院, 3.北海道大学大学院工学研究院)

Keywords:地盤改良, バイオグラウト, リン酸カルシウム化合物, 植物由来, ウレアーゼ

筆者らは,リン酸カルシウム化合物(Calcium phosphate compound,以下CPC)を用いた新しいグラウト材料を開発中である。pH8~10付近で最も溶解度が小さくなるというCPCの溶解度のpH依存性に着目し,植物由来ウレアーゼが尿素を加水分解する際にpHを弱酸性から弱アルカリ性まで上昇させることでCPCの溶解度を低下させ,地盤の強度を増加させることを目指している。本報告では,最初にCPCのP源であるリン酸水素二カリウムとCa源である酢酸カルシウムの各濃度とCa/P比が,作製した砂供試体のpHと一軸圧縮強さ(UCS)に与える影響について検討した。その結果,Ca=0.75M,P=1.5,Ca/P比=0.5の試験ケースにおいて,最大値81.2kPaのUCSが得られた。次に,植物由来ウレアーゼによる尿素の加水分解を用いて,砂供試体のpHを弱酸性から弱アルカリ性まで上昇させることで,UCSの増加の有無について検討した。その結果,pH上昇が確認されたと同時に,最大値113.0kPaのUCSが得られた。この時のpH上昇は2.2であり,pH上昇に起因するUCSの増加であると考えられる。


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