一般社団法人資源・素材学会 平成28(2016)年度 春季大会

講演情報(2016年2月29日付)

企画講演

Copper2016プレシンポジウム

2016年3月30日(水) 09:00 〜 16:35 第7会場 (東京大学)

司会:岩見幸二(三菱マテリアル), 武部博倫(愛媛大), 山口勉功(岩手大), 中野博昭(九州大)

13:25 〜 13:50

[3710] 銅電解精製における添加剤の相乗効果

中野博昭1, 大上悟1 (1.九州大学)

司会:山口勉功(岩手大)

キーワード:銅, 電解精製, ゼラチン, 塩化物イオン, チオ尿素

Cu電析の分極曲線,電析Cuの外観,表面粗度,均一電着性に及ぼす添加剤の相乗効果,Cu電析におけるゼラチンの経時劣化について調査した。ゼラチンと塩化物イオンには,Cu電析に対する分極の相乗効果があり,チオ尿素には復極の効果がある。塩化物イオンは,電析銅を<110>方位をとって成長させる作用があり,共存するゼラチン,チオ尿素は<110>方位の電場配向繊維型の組織を維持する効果がある。電析Cuの表面粗度,均一電着性は,ゼラチン,チオ尿素,塩化物イオンの3種類の添加剤を含む溶液からの場合が最も改善されており,添加剤の相乗効果が見られる。チオ尿素には粗度を小さくする効果があり,塩化物イオンとゼラチンには均一電着性を向上させる効果が認められる。ゼラチンの分子量は電解時間あるいは浴放置時間の経過と共に低分子量域に移行し,分極効果も減少する。ゼラチンの経時劣化は,その分解に起因するものであり,その分子量分布,Cu電析の陰極電位および反応抵抗により評価することができる。

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