14:50 〜 15:00
[1311] インドネシアの露天掘り石炭鉱山における酸性坑廃水への対策とその現状
司会: 沖部奈緒子(九州大学)
キーワード:インドネシア、露天掘り石炭鉱山、酸性坑廃水、覆土工法
インドネシアは世界の主要な石炭輸出国のひとつであるが、石炭の採掘現場では深刻な酸性坑廃水の問題が発生している。また、同国の多くの露天掘り石炭鉱山では、本問題への対策として覆土工法と呼ばれる方法が主流となっているが、依然として多くの問題が残されている。 そこで本研究では、インドネシアの露天掘り石炭鉱山の廃石堆積場において現場試験、試料採取および分析を実施することにより、酸性坑廃水の抑制を目的とした覆土工法の施工状況を調査した。調査結果より、インドネシアの鉱山現場における覆土工法の問題点として、覆土層に使用する岩石の不足、覆土層の崩壊による酸性坑廃水の発生、覆土層上部における植物の枯死という3つの問題点が確認された。すなわち、これらの問題を解決するためには、地化学的、物理的、農学的観点からの取り組みが必要である。このように石炭の採掘現場において生じる問題は分野横断的な問題であるため、複数の視点から問題に取り組むことが重要であり、幅広い知識を有した研究者および技術者の存在が必要不可欠である。(若手ポスターに発表)
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