15:10 〜 15:20
[1313] 岩盤状態および発破規格が起砕物の飛翔特性に与える影響に関する検討
司会: 沖部奈緒子(九州大学)
キーワード:発破、飛石
発破作業は、露天掘り採掘において効率性や経済性の観点から重要な作業である。しかしながら一方で、他の作業と比べ、飛石や地盤振動など周辺環境に影響を与える可能性が高いと言える。本研究の対象である春日鉱山(株)では2013年10月、発破により発生した飛石が敷地外の倉庫を破損する災害が発生した。今後更なる採掘に向け、安全で効率的な鉱山開発を行うために、発破による飛翔特性を解明し、その制御方法を確立することが必要不可欠である。そこで本研究では、稼働中の採掘切羽において、亀裂状態の異なる切羽で最小抵抗線長および爆薬原単位を変更した発破試験を実施した。その結果、岩石の破砕性や飛翔方向・距離が亀裂状態に大きく依存することが分かった。また、飛翔距離は最小抵抗線長や爆薬原単位によって異なることも明らかとなり、岩盤状態に応じた発破規格の変更により、飛石発生を制御した効率的な発破作業が可能であることが示された。(若手ポスターに発表)
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