資源・素材2016(盛岡)

講演情報(2016年8月18日付)

企画講演

資源学への文系からのアプローチ

2016年9月13日(火) 13:00 〜 15:00 第5会場 (13番講義室)

司会: 安達毅(秋田大学)

13:20 〜 13:40

[1510] 秋田大学国際資源学部における、資源動向論、石油法・鉱業法・資源契約論教育の概要

小山健一 (秋田大学国際資源学部資源政策コース)

司会: 安達毅(秋田大学)

キーワード:石油法と鉱業法、合弁事業契約、資源ナショナリズム、IOCとNOC、ピークオイルとシェール開発

秋田大学国際資源学部では、資源開発に関わる実務面の知識を教授する為、資源動向論、石油法・鉱業法、資源契約論といった新しい科目を導入するに到った。
資源動向論では、我が国で消費するエネルギー・鉱物資源の実質100%輸入依存の実態を把握させ、エネルギー資源に焦点を当て、1900年代初頭の石油メジャーによるロシア・中東進出から半世紀を経ての資源ナショナリズムの昂揚、ピークオイル論の台頭とその後のシェール開発、更には原子力発電・再生可能エネルギー夫々の課題と将来見通し、そして日本企業・政府機関の海外での資源調達において果たしている役割を概観する。
石油法・鉱業法・資源契約論においては、外国投資家の観点から、①代表的産油国での石油開発契約形態の歴史的変遷と現行石油法の問題点、及び②莫大な開発金額とリスクを伴う為通常2社以上で推進される石油・鉱物資源探鉱・開発・生産事業の合弁契約における投資家間の権利義務関係、をレビューし、日本企業が①②の契約枠組みで負担する義務・リスク、並びにそれに対する対策とリターンの確保を実践的に教える。

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