低炭素社会構築のためのCCS

[1706] 石炭へのCO₂およびCH₄の吸脱着の測定

^○エバン ロシャディ　オガラ^1,2, 菅井裕一¹, フェリアン アンガラ², 佐々木久郎¹ (1.九州大学, 2.ガジャマダ大学)

司会: 末包哲也(東工大)

キーワード：コールベッドメタン、CO₂、吸着、脱着、置換

コールベッドメタン（Coalbed Methan, CBM）の増進回収を目的として、CO₂を石炭層に圧入する方法が用いられている。一般にCO₂はCH₄に比べて石炭への吸着力が強く、石炭層に圧入されたCO₂が石炭表面に吸着するCBMと置換されることによりコールベットメタンが増進回収される。CO₂やCH₄の石炭への吸脱着性は石炭の種類によっても異なることが予想され、CBM増進回収の対象とする石炭層の石炭について、それらのガスの吸脱着を定量的に把握することが重要である。
CBM増進回収のためには、CBMの石炭からの脱着を促進する必要がある。CBMの石炭からの脱着メカニズムとして、（1）石炭層内のCH₄分圧の低下、ならびに（2）CO₂によるCBMの置換、の2つが考えられる。本研究においては、石炭からのCH₄の脱着に着目し、インドネシアの褐炭について、CH₄分圧の低下によるCH₄の脱着およびCO₂との置換によるCH₄の脱着とをそれぞれ区別して定量し、CBMの増進回収におけるCO₂圧入の効果について考察した。