MMIJ 2016,Morioka

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一般講演

湿式素材プロセッシング

Thu. Sep 15, 2016 9:30 AM - 2:00 PM 第2会場 (17番講義室)

司会: 佐々木秀顕(愛媛大学), 安田幸司(京都大学), 白山栄(東京大学)

10:45 AM - 11:00 AM

[3205] A Fundamental Research about the Recovery Method for Cobalt Utilizing the Precipitation of Gel Phase

深田恒, 白山栄, 森田一樹 (東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻)

司会: 安田幸司(京都大学)

Keywords:リチウムイオン電池、コバルト、リサイクル

コバルト(Co)のチオシアン酸錯体は、ある種の高分子と特異的な相互作用を示し、ゲル状化合物を生成する現象が知られている。本研究では、このゲル状化合物を利用した水溶液中からのCo分離法に着目し、高いCo回収率を得る濃度条件を調査した。
0.010~0.050 mol L-1硫酸コバルト(CoSO4)水溶液20 mL、0.50~2.0 mol L-1チオシアン酸カリウム(KSCN)水溶液10 mLを遠沈管内で混合し、これに1.0~15 wt% Triton X-100(以下、Triton)水溶液または5.0~50 wt%ポリエチレングリコール 4000(以下、PEG)水溶液10 mLを加えて混合し、ゲル状化合物の生成の有無や生成が見られたときのCo回収率、各相の組成を調査した。その結果、高分子としてTritonを用いた場合では最大94%、PEGを用いた場合では最大80%のCo回収率を得るための濃度条件を見出した。また、リチウムイオン電池(LIB)のリサイクルへの応用を想定し、LIBに含まれる不純物金属について、ゲル状化合物への分配挙動を調査したので、その結果も報告する。

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