15:00 〜 15:15
[3713] バイオソープションによる実廃液からのタングステン選択的回収と再資源化
司会: 林浩志(三菱マテリアル)
キーワード:微生物吸着材、選択的回収、都市鉱山、タングステン、化学工学専攻
タングステンは超硬工具等に使用され、日本の製造業に必要な基礎素材である。現在、タングステンの回収はスクラップにアルカリ抽出法を適用し、イオン交換法で回収する方法があるが、この手法では多くの薬剤を要する。本研究室では、大腸菌Escherichia coliのバイオソープションを用いて、タングステン、モリブデン、バナジウムを含む混合液からのタングステンの選択的回収を実施した。三成分系での分離回収試験において、単成分系では存在しなかったタングステン-バナジウムヘテロポリ酸が発生したが、タングステンポリ酸の吸着優位性が高いことを利用してタングステン回収におけるバナジウムの分離に成功した。さらに、使用済み廃超硬工具の実廃液液からの選択分離回収を実施し、得られたタングステン濃縮物の焼成、還元工程により、超硬工具としてタングステンのリサイクルが可能であることを示した。
講演PDFファイルダウンロードパスワード認証
講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。
現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)
[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください