一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

湿式素材プロセッシング

2017年3月27日(月) 09:00 〜 12:00 第1会場 (6号館 3階 631講義室)

司会: 八木俊介(東京大学),白山栄(東京大学),大上悟(九州大学)

09:15 〜 09:30

[1101-10-02] 高不純物含有粗銅アノードを用いた電解精製技術の開発

鈴木 誉也1、高崎 康志2、柴山 敦2、川村 茂3、芳賀 一寿3 (1. 秋田大学大学院 工学資源学研究科 、2. 秋田大学大学院 国際資源学研究科、3. 秋田大学大学院 理工学研究科 )

司会: 八木俊介(東京大学)

キーワード:銅電解精製、高不純物粗銅アノード、アノード不働態化

近年、銅鉱石の銅品位低下と不純物含有量の増加傾向が続いている。また多くの有価金属を副産物として回収できる銅製錬を用いた金属リサイクルのニーズは高い。そのため、金属資源の有効利用や自給率向上の観点から、高不純物含有粗銅を使用することを想定した電解精製技術の開発は不可欠である。不純物の増加は電解精製工程においてアノード表面に不溶性物質(スライム)が蓄積することから不働態化の一要因になる。報告者らはこれまで高不純物含有粗銅を用いた電解精製において、アノード表面の銅濃度を下げることを目的とし、連続的に電極板に対して垂直方向の液流を与える電解液撹拌法や周期的反転電流を用いた電解法により、不働態化せずに電解精製を継続出来ることを報告している。
本研究では各電解方法の最適化を目的とし、撹拌法では電極板に対して平行方向に撹拌板で断続撹拌しながら電解を行った。その結果、断続的に弱い液流(速度1cm/s)を与えることで、11日間電解を維持することが出来た。また、周期的反転電流を用いた電解における反転率別の不働態化抑制効果を調査した。反転率1/20(周期2秒)において、不働態化抑制ならび高品質の電気銅を得ることが出来た。

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