一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

企画講演

陸から海に至るビッグデータ探査技術-海洋底資源から陸上地熱資源まで-

2017年3月27日(月) 09:00 〜 12:15 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 木崎彰久(秋田大学),長縄成実(東京大学),柏谷公希(京都大学)

10:40 〜 10:55

[1301-12-07] 地熱兆候地域における断裂系推定への地中ガスラドン濃度分布の有効性

久保 大樹1、北村 将悟1、高橋 貫太1、イスカンダル イルワン2、ヌルヘリアワン モハメド2、ノトシスウォヨ スダルト2、小​池 克​明1、櫻​井​ 繁​樹1 (1. 京都大学、2. バンドン工科大学)

司会: 長縄成実(東京大学)

キーワード:地熱資源探査、ラドン探査、断裂系、地熱兆候地域

地熱資源の利用促進のためには探査・開発コストの削減が課題となる。広域概査や地表調査の段階で,地熱資源開発のターゲットである地熱貯留層や地熱流体のパスとなる亀裂の存在を特定することができれば,コスト低減に大きく貢献することが可能である。そこで本研究では,濃度の空間分布から亀裂系の発達やガスの上昇が示唆される地中ガスのラドン濃度に注目する。実際に大規模な地熱発電施設が稼動しているWayang Windu地域(インドネシア西ジャワ州)において,最大深度5 mの調査井を17箇所で掘削し,ラドン測定を実施した。調査井は,温泉などの地熱兆候が確認できる箇所,生産井・還元井の周辺,および断層上や断層交点に設置し,時期を変えて複数回測定を繰り返した。測定結果から,ラドン濃度は地表付近の土壌状態に影響を受けることや濃度の時間的変化の特徴などを明らかにでき,ラドンの一般的な挙動の理解に加えて,大規模断層やリニアメント密集帯周辺で濃度が高くなり,これらは地熱貯留層からの流体のパスを示唆する可能性が高いことが見出された。

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