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[1301-12-08] 光学センサとSAR衛星データの併用による地熱兆候地検出
司会: 長縄成実(東京大学)
キーワード:地熱資源探査、リモートセンシング、鉱物分類、地表粗度、統合指標
地熱発電に利用される熱水は,高温高圧下で岩石を変質させるため,熱水変質鉱物の分布は地熱資源の探査指標の一つとして利用されている。その分布を広域的に抽出するという概査には,地球観測衛星や航空機によるリモートセンシング技術が広く用いられている。特に2~2.5μmの短波長赤外域に5つのバンドを有するASTER画像データは,変質鉱物の特定や詳細なマッピングに有効である。しかしASTERなどの光学センサによる地表観測には,雲や植生といった制約条件が存在し,地域や時期によっては地表を直接観測することが困難な場合も多い。一方,マイクロ波を利用する合成開口レーダ(SAR)リモートセンシングは全天候型であり,熱帯域にも適用できるという特長がある。そこで本研究では,ASTERデータの解析による鉱物分類から熱水変質鉱物の分布を抽出するとともに,波長の長いLバンドSARであるALOS-PALSARデータから地表粗度を算出し,両者の情報を統合した指標を開発した。またASTERデータに対しては、実験の結果に基づいて植生の影響の除去を試みた。地熱兆候地の存在が確認されている地域に本指標を適用し,指標の大きさと兆候地との対応によって本手法の有効性を検証した。
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