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[2401-09-02] 全波形逆解析による坑井周辺の方位・傾斜異方性の検出
司会: 里見知昭(東北大学)
キーワード:異方性、全波形逆解析、方位・傾斜検出
地震探査において地下構造の明瞭なイメージングのためには正確な速度構造を得ることが重要である。特に音波検層は高精度に坑井周辺の地盤速度を推定できるため、ナチュラルフラクチャ―の開口や閉塞、堆積構造や岩石の選択的な結晶構造に起因する地震波速度の変化を検出できる可能性がある。従来の研究では異方性の検知のためにAlford RotationやSlowness time coherence法によって坑井周辺の異方性の検知が試みられていたが、異方性媒質に傾斜がある場合には適用が困難である。そこで本研究では地盤物性を高精度、高解像度で推定することができるFull waveform inversion (FWI) の手法を適用することによって三次元音波検層モデルによる横等方弾性体の方位と傾斜の検出可能性を目指す。傾斜を持った横等方弾性体を斜方晶媒質として推定するのではなく、オイラー角の回転を考慮した横等方弾性体に対するFWIの適用によって方位・傾斜を推定する手法を検討する。このアプローチによる未知数の低減によって計算効率、および逆解析の安定性を改善することができるという仮定の下、数値実験によって本手法の有効性を示す。
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