一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

環境

2017年3月29日(水) 09:15 〜 12:00 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 別所昌彦(秋田大学),飯塚淳(東北大学)

09:45 〜 10:00

[3301-10-03] 休廃止鉱山を対象とした地下水流動のモデル化に関する研究

富山 眞吾1、井伊 博行2、五十嵐 敏文3 (1. 三菱マテリアル株式会社、2. 和歌山大学、3. 北海道大学)

司会: 別所昌彦(秋田大学)

キーワード:休廃止鉱山、発生源対策、数値シミュレーション

鉱業活動を休止または廃止した非鉄金属等の休廃止鉱山の多くでは、坑道内から重金属類を含む水が湧出しており中和処理による環境対策がなされているが、多額のコストが永続的に発生するため水量抑制や水質改善のための発生源対策が求められている。
 施工方法の事前検討に当っては、演繹的に地下水流れを再現する数値シミュレーションが有効な予測手法として期待されるが、その一方で採掘領域および坑道をどのようにモデル化するといった課題がある。
 本研究では採掘領域等の多くが、①採掘ズリや選鉱スライム等で充填されていること、さらには②坑口へと至る坑内水の流動経路として機能していることに着目し、採掘領域等を多孔質媒体として取り扱う数値シミュレーション手法の適用性検討を行った。その結果、対象とした5鉱山全てにおいて坑内水流量および地下水位の季節変化を概ね再現でき、採掘領域等を多孔質媒体として取り扱う数値シミュレーション手法の適用性を確認することができた。

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