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[3301-10-05] 低濃度亜ヒ酸含有製錬廃液からのバイオスコロダイト生成
司会: 別所昌彦(秋田大学)
キーワード:バイオスコロダイト、ヒ素、Acidianus brierleyi
近年の銅資源の需要増加により、硫砒銅鉱などのヒ素含有硫化銅鉱石を含む鉱物からの銅製錬の必要性が増してきている。それに伴い発生する、亜ヒ酸(H3AsO3; As(III))含有製錬廃液の処理が課題としてあり、系内より安定的にAs(III)を回収する技術の確立が求められる。当研究室の先行研究において、好熱・好酸性鉄硫黄酸化古細菌Acidianus brierleyi の微生物学的Fe(II)およびAs(III)酸化能を利用することにより、As(III)含有模擬銅製錬廃液(70°C、pH 1.5)からの結晶性バイオスコロダイト(FeAsO4·2H2O)の生成に成功している。微生物学的手法を用いることで、低濃度領域においてもスコロダイト生成が可能となるが、溶液条件は銅製錬プロセスによって異なっており、更なる適用範囲拡大のためには条件検討が必要となる。そこで本研究では、低濃度領域(As(III) 250–1500 ppm)におけるバイオスコロダイト生成に影響を及ぼす要素として、(1)初期Fe(II)/As(III)モル比、(2)初期pH、(3)種結晶の形態に着目し、各要素の評価および最適条件を選定した。
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