一般社団法人資源・素材学会 平成29(2017)年度春季大会

講演情報(2017年2月23日付)

一般講演

環境

2017年3月29日(水) 13:00 〜 17:00 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会: 大川浩一(秋田大学),鈴木祐麻(山口大学),和嶋隆昌(千葉大学)

15:15 〜 15:30

[3311-24-09] 異なるCa/Si比のCalcium-Silicate-Hydrate(C-S-H)における表面電荷による各種イオンの吸着の検討

吉田 慧史1、名和 豊春1、エラクネスワラン ヨガラジャ1、森永 祐加1、小林 創1 (1. 北海道大学)

司会: 鈴木祐麻(山口大学)

キーワード:カルシウムシリケート水和物(C-S-H)、Ca/Si比、表面電荷、表面錯体モデル

コンクリートの劣化要因の1つとして塩害が挙げられる。塩害はコンクリート内部にCl-が侵入、拡散し、鉄筋に到達することで表面の不動態皮膜が破壊され、鉄筋が腐食されることで生じる。鉄筋の腐食はCl-の拡散の影響を直線的に受けるため、拡散挙動の予測は耐久性評価の鍵となっている。Cl-の拡散は固定化の影響を強く受けるため、Cl-の拡散予測には固定化したCl-量の正確なモデル化が必要であり、セメントの主要水和生成物であるC-S-Hにおける物理吸着の正確なモデル化が重要となる。C-S-HへCl-の物理吸着はSiOH基との表面錯体反応の形成で生じ、SiOH基にはシラノール基(Q1)とシランディオール基(Q2b)の2種類が存在するとされている。さらに近年では≡Si-O-H基の結合角度の違いから4種類のSiOH基を仮定する報告もある。またCa/Si比の増加に伴い、Q2bの部位が減少することが知られている。そこで、本研究ではCa/Si比の異なるC-S-Hを合成し、29Si MAS NMR測定及びζ電位測定を行うことで、Ca/Si比の変化に対するC-S-HのSiOH基のキャラクタリゼーションを行い、その物理吸着と関連付けることを試みた。

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