14:15 〜 14:30
[3411-17-05] 高精度電子雷管を用いた発破振動の研究
司会: 奈良禎太(京都大学)
キーワード:トンネル、発破振動、電子雷管、起爆秒時差
住宅街などが近くにある場所で発破を行なう場合、振動や騒音が問題となることが多く、環境への配慮が必要である。また地盤振動の評価は、鉛直方向の最大振動速度振幅の大きさによってなされることが多い。しかし、必ずしも鉛直方向が卓越するとは限らず、水平2方向を加えた3方向の振動を総合的に考慮した振動管理が必要である。本研究対象のトンネルは、地質は硬質な花崗岩であったため、発破工法が行われたが、周辺に住宅が密集し、トンネル全線にわたって土被りが小さかったため、振動低減の取り組みの一つとして、起爆秒時精度の非常に高い高精度秒時電子雷管を日本で初めて使用した。本研究では、高精度に秒時差設定をした場合の振動速度波形など、発破振動特性を把握することを目的に行った。まず、単発発破の3方向の振動速度波形の構成や、伝播距離との関係を検討した。その結果を踏まえ、次に段発発破の3方向の振動速度の関係や、段発発破と単発発破の関係について検討した。さらに水平方向について、単発振動速度波形を重ね合わせることで段発振動速度波形を再現し、実測の段発振動速度波形と比較を行った。
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