岩盤力学

[3411-17-04] Cutting behavior of the cobalt rich manganese crust

^○Satoshi Kuriyagawa¹, Kimihiro Hashiba¹, Kuniyuki Miyazaki², Katsunori Fukui¹ (1. The University of Tokyo, 2. National Institute of Advanced Industrial Science and Technology)

司会: 藤井義明（北海道大学）

Keywords:cobalt rich manganese crust, two layers, cutting resistance

コバルトリッチクラストは金属資源の供給源として注目されている深海底鉱物資源の一つである。太平洋に広く分布しているが、いまだ不明な点が多く現在は物性の研究の初期段階にある。コバルトリッチクラストは基盤岩の上に薄く広く層状に分布しているため、採鉱方法として、コバルトリッチクラスト層のみを切削する方法が考えられる。しかし、コバルトリッチクラストの層厚が一定ではないので、コバルトリッチクラストだけでなく基盤岩も採取してしまう可能性がある。さらに、コバルトリッチクラストの切削試験は今までにほとんど行われていない現状がある。そこで本研究では、コバルトリッチクラストを含む試料を使用して切削試験を行い、コバルトリッチクラスト層とコバルトリッチクラストと基盤岩からなる二層を切削した場合の結果を得た。コバルトリッチクラスト層と二層の切削過程を観察し、深さ一定時の切削抵抗や掘削体積比エネルギーの違いについても検討した。