一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術・岩盤工学

2018年3月27日(火) 13:00 〜 15:45 第1会場 (3号館2F, 32号講義室)

司会:陳 友晴(京都大学),羽柴 公博(東京大学)

14:45 〜 15:00

[1105-14-07] AVOを用いた foam-assisted EOR におけるフォーム挙動探査のための基礎的研究

○田村 怜1、三ケ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:羽柴 公博(東京大学)

キーワード:AVO、AVO intercept、AVO gradient、foam-assisted EOR

現在、既存の油田からのさらなる石油の回収が期待されているが、石油の一次回収、二次回収での回収率は30~40%ほどで、回収率向上のためには効率的な増進回収(Enhanced Oil Recovery: EOR)を行う必要がある。EORにはいくつかの手法があるが、本研究では界面活性剤とCO₂を注入することによってフォームを形成するfoam-assisted EORに着目した。フォームには粘性の不均質を減少させ易動度を制御する役割があり、掃攻率や石油回収量を向上させることができる。しかし、貯留層内のフォームの時々刻々の挙動を把握する探査技術はまだ十分に研究されておらず、EORのコスト削減や高効率化を達成するためにはこれを把握する必要がある。
 本研究では、地震波探査によるフォーム挙動の把握が可能であるか、有限差分法を用いた数値シミュレーションによって検討した。貯留層内にフォームが存在している状態を想定した二次元モデルを設定し、得られた人工データに対してAVO現象を利用した解析を行った。この数値実験により、空間的に変化するAVOパラメータがフォームフロントの位置推定に用いることができることが示唆された。

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