3:00 PM - 3:15 PM
[1105-14-08] Damage detection on invisible reverse side of planar steel using disturbance measurement of magnetic flux
司会:羽柴 公博(東京大学)
Keywords:Non-destructive testing, Method for a defect detection, Rear defects, FDTD
石油・ガスプラントでは様々な面で鋼管が使用されている。これらの鋼管は酸素や硫化水素などの化学物質の影響を受けることで腐食が生じることが知られており、石油、ガスの効率的かつ安全な生産を維持するためには,これらの欠陥を検出することが非常に重要な課題となる。従来から、金属表面に開口した亀裂の検出には、渦電流探傷法などの検査手法が用いられてきたが、裏面に存在する欠陥の検出にはいまだ課題が残されているのが現状である。本研究では、鋼材が有する高い透磁率に着目し、磁場を用いて鋼材裏面に存在する欠陥を検出する新しい手法を提案する。本法では、鋼材の高透磁率に従って欠陥周辺を迂回した磁場が外部に漏れ出る現象を利用して、鋼材表面の磁場の変化をとらえることで裏面欠陥検出が行えるのではないかという仮説を設けた。その仮説を検証するため、裏面欠陥を有する鋼材に、継鉄を用いて磁場を印加する数値実験を行った。結果として、欠陥の存在を鋼材表層における磁場の振幅変化としてとらえることに成功したことから,本提案手法による裏面欠陥の検出可能性が示唆された。
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