一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術・岩盤工学

2018年3月27日(火) 09:00 〜 11:45 第2会場 (3号館3F, 33号講義室)

司会:木﨑 彰久(秋田大学),濱中 晃弘(九州大学)

09:15 〜 09:30

[1201-10-02] 室蘭工業大学三笠石炭地下ガス化炭鉱における実験成果について

○板倉 賢一1、出口 剛太2、濱中 晃弘3、猪股 英紀1、蘇 発強5、高橋 一弘1、佐藤 孝紀1、濱 幸雄1、児玉 淳一4、菅原 隆之4 (1. 室蘭工業大学、2. 地下資源イノベーションネットワーク、3. 九州大学、4. 北海道大学、5. 河南理工大学)

司会:木﨑 彰久(秋田大学)

キーワード:石炭地下ガス化、レーザ着火方式、同軸型UCG、環境監視、プラズマ放電処理

5年間の研究プロジェクトとして,石炭地下ガス化(UCG : Underground Coal Gasification)現場実験を実施した。炭層の露頭調査から始まり,鉱区を設定し,鉱業権(試掘権)を取得した。施業案,保安管理規定等を作成して,小規模な同軸型UCG実験を行うことができた。
このプロジェクトは,コンパクトで効率の良いガス化手法や石炭への着火システム,ガス化・燃焼領域を推定する手法等を開発する「高度UCGシステム開発」サブプロジェクトと,生産ガスを無害化,分離,貯蔵,利用を検討する「生産ガス・熱の高効率活用」サブプロジェクト,および大気,地表,地下への影響を監視する「環境監視・評価」サブプロジェクトから成っている。
実験では,地表とガス化位置の距離が約12mと短いため,ガス化の時間を24時間に制限した。その結果,当初の予定通り実験を遂行でき,生産ガスを回収した。生産ガスの成分は,塊炭を用いたこれまでのUCG実験とほぼ同様であった。また,このガス化による周辺環境への影響は全く見られなかった。
今後は,ローカル・エネルギー源としてのUCGの活用を目指し,実証試験に向けて準備を進める予定である。

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