一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術・岩盤工学

2018年3月27日(火) 09:00 〜 11:45 第2会場 (3号館3F, 33号講義室)

司会:木﨑 彰久(秋田大学),濱中 晃弘(九州大学)

10:45 〜 11:00

[1201-10-07] SCB試験片を用いた結晶質岩の破壊靭性に関する実験的研究

京坂 知子1、○竹原 孝2、山口 勉1 (1. 東邦大学、2. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

司会:濱中 晃弘(九州大学)

キーワード:結晶質岩、破壊靭性値、SCB試験、ISRM指針、引張強度

高レベル放射性廃棄物の地層処分をはじめLPG、LNGの地下貯蔵など地下構造物を構築するにあたり、地下の岩盤構造物の長期的な安定性を評価するためには、岩石内部の潜在き裂の挙動を実験的な手法によって明らかにすることが重要である。
本研究では結晶質岩を対象として、岩石内部の微小き裂の進展挙動に着目し、き裂進展に対する抵抗力である破壊靭性値を求めることを目的とした。破壊靭性値を求めるためには様々な試験法が提案されているが、ISRM (International Society for Rock Mechanics) 指針(2014)によるSCB試験法に準じた実験を行った。
破壊靭性試験を行うにあたり、試験片の作成に用いる岩石ブロックに対し弾性波速度測定を行い、異なる力学的特性を有する三つの軸方向とそれに直交する面を定義した。本実験では、各面に対して圧裂引張試験、破壊靭性試験を行い、それぞれの試験から岩石試料の強度の異方性について考察した。

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