一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

鉱物処理

2018年3月27日(火) 13:00 〜 15:45 第3会場 (3号館4F, 34号講義室)

司会:伊藤 真由美(北海道大学), 三木 一(九州大学)

13:15 〜 13:30

[1308-17-02] 各種銅鉱物の磁気的性質と、磁力選別への応用の可能性

○岩崎 友亮1、藤田 豊久1、ジョルジ ドドビバ1 (1. 東京大学)

司会:伊藤 真由美(北海道大学)

キーワード:銅鉱物、磁化曲線、磁力選別、銅濃縮、ヒ素除去

近年、銅精鉱中のヒ素品位の増大が世界的な問題となっており、焙焼法や浸出法によるヒ素除去の研究が行われている。しかし、すべての銅精鉱を処理するにはエネルギーコストや時間が掛かってしまうことが大きな課題となっている。前処理として物理選別でクリーン精鉱 (銅が濃縮され、ヒ素が除去された精鉱) を取り除くことができれば、焙焼法や浸出法の対象とする銅精鉱の量を少なくすることができる。そこで本研究では、銅精鉱の磁力選別による銅濃縮・ヒ素除去のための基礎研究として、各種銅鉱物の磁気的性質を究明した。対象とした銅鉱物は、Chalcopyrite、Bornite、Covellite、Enargiteである。350 ℃、400 ℃、450 ℃、500 ℃、550 ℃でそれぞれの鉱物標本試料を加熱し、VSM (Vibrating Sample Magnetometer, 振動試料型磁力計) により磁場0 Tから1.2 Tにおける磁化強度を測定した。加熱温度による磁化曲線の変化の仕方は鉱物によって大きく異なっていることが明らかになった。それらのデータは加熱磁選の条件を決めるために必須であり、銅濃縮・ヒ素除去のために重要なのは単純に高い温度で加熱をしてChalcopyriteの磁化強度を上げることではなく、銅精鉱に含有されている鉱物の種類に応じて適正な加熱温度を決定することであるという考察を得た。

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