一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

鉱物処理

2018年3月27日(火) 13:00 〜 15:45 第3会場 (3号館4F, 34号講義室)

司会:伊藤 真由美(北海道大学), 三木 一(九州大学)

15:00 〜 15:15

[1308-17-08] 高ヒ素含有銅精鉱の高温高圧浸出における浸出助剤の影響

○乙黒 将史1、芳賀 一寿1、柴山 敦1 (1. 秋田大学)

司会:三木 一(九州大学)

キーワード:高温高圧浸出、銅、ヒ素、オートクレーブ

本研究では、ヒ素品位が異なる2種類の高ヒ素含有銅精鉱(精鉱A、B)へ高温高圧浸出法を適用し、銅とヒ素の分離挙動を調査した。浸出試験には、高温高圧条件を付与できるオートクレーブを使用した。浸出剤には、蒸留水、0.1 mol/Lの硫酸鉄(Ⅲ)を用いたほか、浸出助剤としてCl濃度が0.34 mol/LになるようNaCl、KCl、FeCl3、CaCl2をそれぞれ添加した。その他、実験条件は浸出温度160℃、容器内の全圧1 MPa、浸出時間1時間を適用した。実験の結果、精鉱Aではいずれの条件においても銅の浸出率が90%以上、ヒ素の浸出率は30%以下となった。精鉱Bでは浸出剤として硫酸鉄(Ⅲ)とNaCl及び蒸留水とFeCl3を適用した際に、銅の浸出率90%程度、ヒ素の浸出率5%以下となり、両者ともに高い分離性を確認した。

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