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[1308-17-09] 硫砒銅鉱バイオリーチングにおける活性炭の触媒能評価
司会:三木 一(九州大学)
キーワード:銅、砒素、硫砒銅鉱、バイオリーチング、活性炭
近年の銅鉱床低品位化に伴い、硫砒銅鉱(Enargite)などの砒素(As)含有銅鉱物の処理が急務となっている。硫砒銅鉱のような難溶性一次硫化銅鉱にはバイオリーチングは一つの有効な手段であり、先行研究においても高温条件下で高Cu回収率を実現している。一方、低温条件下では依然としてCu回収率は低く、触媒等の必要性が示唆されている。本研究では、ガルバニック反応により鉱物の溶解を促進することが知られている活性炭を触媒として用い、硫砒銅鉱のバイオリーチングに及ぼす影響を評価した。結果として、45ºCにて、活性炭0.2% (w/v)存在下では60日後に最終Cu回収率52%を達成し、一時的に77% (day 40) のAsが不動化された。活性炭0.3%存在下では最終Cu回収率が34%に留まったものの、最終As不動化率は91%に達した。より優れたCu回収率・As不動化率を期待した70ºC条件下では、活性炭0.2% 存在下にて、30日後に最終Cu回収率が95%に至り、一時的に65% (day 14) のAsを不動化した。45ºC、70ºCともに、一時的に不動化したAsが再溶出する挙動が見受けられため、今後さらなるAs不動化率の向上のために、再溶出の抑制およびそのメカニズムの解明に取り組む。
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