一般社団法人資源・素材学会 平成30(2018)年度春季大会

講演情報(2018年2月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術・岩盤工学

2018年3月28日(水) 09:00 〜 11:45 第2会場 (3号館3F, 33号講義室)

司会:笹岡 孝司(九州大学),武川 順一(京都大学)

09:30 〜 09:45

[2201-10-03] 過酸化水素の浸透による人工炭層の一次元圧縮特性

○荒牧 憲隆1、アラム バドラル1、玉村 修司1、上野 晃生1、村上 拓馬1、玉澤 聡1、金子 勝比古1 (1. 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター)

司会:笹岡 孝司(九州大学)

キーワード:褐炭、過酸化水素、一次元圧縮、有機物分解、バイオメタン鉱床造成/生産法

幌延地圏環境研究所では,地層中に含まれる未利用有機物を微生物の作用によりバイオメタンに変換する方法の開発を重点課題として研究を進めている。バイオメタンが胚胎する褐炭のような地層には,難分解性有機物を含有している。地下圏では,これを化学的作用や微生物によりメタン生成微生物群の生育に必要な基質となる低分子有機酸に分解され,この有機酸をもとにメタンが生成されていると考えられる。このプロセスを基本とし,バイオメタン鉱床造成/生産法(SCG法)を提案した。この中で,技術的に低分子量有機酸生成のため,地層中への過酸化水素の注入を適用した。これまでの過酸化水素を利用した褐炭の有機物分解実験では,微生物群によるメタン生産に十分な低分子量有機酸が生成できることが確認できた。ただし,この低分子量有機酸の生成では褐炭の固相部分が分解されるため,この褐炭の有機物分解は,フィールドでのガス鉱床の安定性,ガス坑井の維持に影響を及ぼすと予想される。本研究では,一次元圧縮応力下で,過酸化水素水を浸透させ商業的メタン生産に必要な低分子量有機酸生成をした時の人工炭層の圧縮特性について検討し,その結果について報告する。

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