MMIJ Annual Meeting 2018

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一般講演

環境・リサイクル

Thu. Mar 29, 2018 9:00 AM - 12:00 PM Room-4 (.)

司会:和嶋 隆昌(千葉大学),晴山 渉(岩手大学)

11:15 AM - 11:30 AM

[3401-11-09] Separation of Rhodium from high concentration HCl by m-PDA

○Katsuyuki Ishibashi1, Sumito Yamakawa1, Kazutoshi Haga1, Kazuya Matsumoto1, Mitsutoshi Jikei1, Atsushi Shibayama1 (1. Akita University)

司会:晴山 渉(岩手大学)

Keywords:Rhodium, Recycling, Precipitation separation, m-PDA

白金族金属(PGM)のリサイクルは、一般的に塩酸浸出と溶媒抽出法を組み合わせた湿式プロセスによって行われることが多い。しかし、PGMの一種であるRhは、高濃度の塩酸浴中で塩化物錯体として安定であるため、溶媒抽出法での分離は難しく、他の金属を回収した後の最終工程で回収されている。この問題を解決するため、本研究グループでは、高濃度の塩酸浴中でRhのみを選択的に沈殿回収できる新規沈殿剤m-PDAを開発した。この沈殿剤はRh, Pt, Pdを含む高濃度塩酸溶液中でRhの選択的な沈殿回収が可能である。今回はm-PDAを用いてRhを沈殿回収した後、脱離、濃縮し、還元剤による粗Rhの回収を検討した。Rh回収工程では、500 mg/LのRhを含む6 mol/LのHCl溶液からm-PDAを用いてRhを89%沈殿回収できた。また、脱離工程では、2 mol/Lのアンモニア水を用いてm-PDAからRhを81%脱離し、溶液中にRhを800 mg/Lまで濃縮できた。この溶液に対して、還元剤として水素化ホウ素ナトリウムを添加し、溶液中からRhを回収できるか検討したところ、7 g/Lの添加量で溶液中のRhを95%回収できた。以上の結果から、m-PDAを用いた沈殿回収、脱離、還元を組み合わせることで、Rhを含むHCl溶液から68%のRhを回収することができた。

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