2:30 PM - 2:45 PM
[1708-10-03] Estimated of Selenium Concentration for major elements from Fly Ash using Mathematical Statistics
司会:鈴木 祐麻(山口大学)
Keywords:Fly Ash, Selenium, Mathematical Statistics, Dissolution concentration
循環資源として用いられる石炭灰は、重金属類を含む場合があり、利用に伴うリスク評価が重要である。そのリスク評価方法として、日本国内では、バッチ式の溶出試験方法が用いられ、土壌環境基準(0.01 mg/L)と比較される。本研究では、石炭灰中に含まれるセレンの溶出メカニズム及び濃度の推定するために、石炭灰中の主要元素(Si, Al, Ca, Mg, K, S, Ti, P and Fe)及びpHに着目し、重回帰分析からセレンの溶出濃度の予測モデルの作成を行った。得られた重回帰式より、石炭灰中のセレンの溶出は、3つの濃度領域によって、異なる溶出メカニズムが示唆され、また、同式を用いた溶出濃度の推定では、80%以上の溶出濃度を再現することが可能であった。主要元素からこの3つの濃度領域は、石炭灰中の主要元素によるpHや含有量が濃度領域ごとに異なる関係性を有していた。よって、石炭灰中のセレンの溶出は、石炭灰ごとの主要元素の結晶構成や結晶性が大きく寄与してセレンの溶出濃度が規定されていると考えられる。
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