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[1711-13-02] データ駆動解析によるヒ素吸着量予測手法の開発
司会:飯塚 淳(東北大学)
キーワード:ヒ素、土壌、吸着、データ駆動解析
地下水汚染や土壌汚染のシミュレーションでは、重金属類による土壌への吸着現象を表現するため、吸着定数や吸着指数から構成されるFreundlich吸着等温式が使用される。しかし、吸着現象は複雑系であることから、吸着定数や吸着指数は、実験を行うことで求められてきた。本研究では、多次元データの処理に対して実績のあるデータ駆動解析を行うことによって、重金属類汚染として報告例が多いヒ素に関して吸着定数や吸着指数を説明する土壌特性値を抽出し、ヒ素による土壌への吸着量を予測する式を取得することを目的とした。9種類の土壌を用意し、土壌ごとに吸着定数と吸着指数を実験的に求めた。吸着等温式から算出された吸着定数と吸着指数を目的変数、吸着試験に使用した土壌の特性値を説明変数として、変数選択による重回帰分析を実施した。解析の結果、吸着定数は土壌のpH、土壌中の鉄含有量、リン含有量によって説明されることが示された。また、吸着指数に関しては、土壌中のアルミニウム含有量やカリウム含有量が大きな役割を示すことが示唆された。
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