資源・素材2018(福岡)

講演情報(2018年7月31日付 確定版)

企画講演

自然力活用型坑廃水処理の実用化 ~課題とブレイクスルー~

2018年9月10日(月) 13:15 〜 16:30 第8会場 (A棟 2階 A26講義室)

司会:岨中 真洋(独立行政法人石油・天然ガス金属鉱物資源機構)

15:10 〜 15:30

[1806-12-05] JOGMECプロセスにおける低分子有機物添加の最適条件の検討

○正木 悠聖1、濱井 昂弥1、小林 幹男1、増田 信行1、岨中 真洋1、林 健太郎1、金山 晃大1、酒田 剛1 (1. 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

司会:岨中 真洋(独立行政法人石油・天然ガス金属鉱物資源機構)

キーワード:坑廃水処理、低分子有機物、Semi-Passive、バイオフィルム、自然力活用型坑廃水処理

JOGMEC(独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構)では、もみ殻・米ぬか等を充填した嫌気反応槽を用いて硫酸還元菌(SRB)を活用し坑廃水を処理するJOGMECプロセスの開発に取り組んでいる。同プロセスにおいて、嫌気反応槽に導水する処理原水のpHを調整することで、短い滞留時間(6時間など)での処理が可能となることを示すなど最適化を進めてきた。しかし、調整後のpHによっては米ぬかの過度な発酵が起こり、バイオフィルムが多量に生成することで反応槽の透水性に悪影響を及ぼすなど、SRBの有機物源として選定した米ぬかについて、そのハンドリングに課題があることがパイロットスケール実証試験により明らかになった。そこで、米ぬかの充填に代わる有機物添加の手法として、SRBが直接利用可能な有機物を反応槽に添加する“Semi-Passiveプロセス”について基礎試験を行い処理性について検討した。その結果、エタノール溶剤を添加した条件では窒素やリンを含む他の栄養源を添加せずとも硫酸イオン還元が発現することが示唆された。本発表では、これらの試験についての解析結果の報告を行う。

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