MMIJ 2018,Fukuoka

Presentation information (2018/07/31 Ver.)

若手ポスター発表

リサイクル(2)

Tue. Sep 11, 2018 2:15 PM - 3:15 PM Poster (Fl.1.,Build. A. A14/A15)

2:15 PM - 3:15 PM

[PY-58] Selective Recovery of Pd from Dilute Waste Water Using Descaled Wool Fabrics

○KENTA IIJIMA1, Shinji Hirai1, Shota Akioka1, Tomokazu Ise2 (1. Muroran Institute of Technology, 2. The Japan Wool Textile Co., Ltd)

Keywords:Wool, Cuticle layer, Dilute washing water, Palladium, Selective recovery

脱スケール処理によりクチクラ層を除去した羊毛織布をPdが500 ppm含まれる硝酸水溶液に投入すると、Pdイオンが織布に吸着し、24時間後のその回収率は78%に達し、脱スケール処理していない羊毛織布の18%に対して大幅に増加することを見出してきた。また同じ脱スケール処理を施した羊毛織布をPd濃度が1ppm、Ni濃度が900ppmの模擬廃水に投入すると、Pdのみが吸着する選択的回収性が確認された。これらの吸着は、ケラチンタンパク質の硫黄を含む側鎖であるシステイン、メチオニン、あるいは末端アミノ基が貴金属イオンと配位結合することにより貴金属イオンが吸着するものと考えられる。本研究では、無電解ニッケルメッキ工場の洗浄廃水からのPd回収を目指すために、Pd濃度を1ppmとした模擬洗浄水を用意し、液温、pH、吸着時間を因子とした検討を行った。pH2.0の模擬洗浄水の場合、吸着率は、液温が20℃、24時間の95%に対し、液温が60℃では30分で同じ95%に達した。次に、液温が20℃の場合、模擬洗浄水のpHの影響を調べたところ、吸着率は、pH5の場合の24時間の60%に対し、pH2の場合は30分で80%に達した。

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