11:40 〜 12:00
[3501-07-07] テトラヒドロフランと超音波を用いたオイルサンドからのビチューメン分離回収過程における脱硫処理
司会:岡部 修平(JCOAL)、司会:濱中 晃弘(九州大学)
キーワード:ビチューメン、オイルサンド、超音波、テトラヒドロフラン、脱硫
カナダにおけるビチューメンの採取方法は大きく分けて地層内回収と露天掘りの2つである。ビチューメンが地表付近(<75m)に存在する場合は、オイルサンドとして露天掘りで採掘する。ビチューメンは常温では粘度が高く流動性を有しないため、熱水(100℃)や加熱蒸気(>100℃)を利用して粘度を低下させ、砂と分離する。我々は、より低温(45~85℃)にてオイルサンドからビチューメンを分離するため、超音波の利用を検討してきた。また、オイルサンドから回収したビチューメンは4.4-4.9wt%という高い硫黄量を含有する。そのため現状では、水素化脱硫法を用いて200~425℃の高い処理温度にてビチューメンから硫黄を除去している。低温にて脱硫する方法として、酸化脱硫法が報告されている。我々は超音波を用いてオイルサンドからのビチューメンを分離回収する際に脱硫を同時に行うことを検討し、テトラヒドロフラン(THF)を分散剤として使用することで良好な結果が得られることを見出した。本研究では、THFの使用量がオイルサンドからのビチューメンの回収率および脱硫率に与える影響について報告する。
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