一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

一般講演

資源開発技術/開発機械/岩盤工学

2019年3月7日(木) 09:00 〜 11:45 第1会場 (6号館 3階 631講義室)

司会:濵中 晃弘(九州大学)、笹岡 孝司(九州大学)

09:00 〜 09:15

[2K0101-10-01] 地震波干渉法と全波形逆解析法を用いた地殻応力場の空間的推定可能性の基礎的研究

○渡邊 勇介1、三ヶ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

司会:濵中 晃弘(九州大学)、笹岡 孝司(九州大学)

キーワード:S波速度異方性、S波探査、全波形逆解析、地震波干渉法

地殻応力場を推定する事は,資源開発分野において掘削計画の効率化や、地下構造物を設計する際の重要な手掛かりとなる。また,地殻応力場推定においてS波速度異方性の強さや方位を用いた推定手法は,地下の応力場を広域的にまた空間的に把握する上で有用な手法である。しかし,S波は海水中を伝播しないことから,海洋域でのS波探査は困難であるとされてきた。この問題に対処する為,著者らの過去の研究では地震波干渉法を用いて擬似的にクロスダイポール記録を作成し,これを解析することで海洋域でのS波探査の実現可能性を示した。一方で、資源探査の分野において,近年,全波形逆解析手法が注目を集めており,地下の速度異方性推定にも適用され始めている。本研究では,これまで著者らが提案してきた海洋域における速度異方性探査に全波形逆解析を取り入れることを目的とする。そのための基礎的な研究として,層構造を仮定したモデルに対して数値実験をおこない,提案手法の実現可能性を確認した。

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