一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

企画講演

希少金属元素の抽出と利用の最前線

2019年3月7日(木) 09:00 〜 11:50 第2会場 (6号館 3階 632講義室)

司会:打越 雅仁(東北大学)、柴田 悦郎(東北大学)

10:05 〜 10:25

[2K0201-07-04] 貴金属類の選択抽出用イオン液体の設計と合成

○村松 淳司1 (1. 東北大学多元物質科学研究所)

司会:打越 雅仁(東北大学)、柴田 悦郎(東北大学)

キーワード:イオン液体、貴金属、選択抽出

イオン液体は,難燃性,不揮発性など環境に調和した溶媒である.適切な分子設計により,疎水性や金属抽出能を付与できるため,有用金属塩を回収するための新たな媒体として注目されている.一方,白金族元素 (PGMs) は枯渇に瀕しており,高効率で回収する技術開発が急務である.我々はこれまでに,PGMs のイオン液体相への抽出を目的とし,テトラヒドロピラニル基およびアミノ基を有するイオン液体を設計・合成し,その PGMs 抽出挙動を精査してきた.なかでもアミノ基を修飾したイオン液体を用いたところ,抽出が困難なRh(III)のイオン液体への高効率抽出ができることを見出してきた.講演では,こうした貴金属の選択抽出に適したイオン液体の設計とその合成法について,理論と考え方などを中心に詳説する.

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