一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

一般講演

環境/鉱物処理

2019年3月7日(木) 10:00 〜 12:00 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会:林健 太郎(JOGMEC)、沖部 奈緒子(九州大学)

10:45 〜 11:00

[2K0301-08-04] 各種酸化鉄(III)添加によるスコロダイト合成における比較検討

○軽部 友朗1、飯塚 淳1、柴田 悦郎1 (1. 東北大学)

司会:林健 太郎(JOGMEC)、沖部 奈緒子(九州大学)

キーワード:スコロダイト、ヒ素、ヘマタイト、ゲーサイト、マグネタイト

本研究では、酸化鉄(III)粉末の添加によるスコロダイト(FeAsO4・2H2O)合成において、酸化鉄(III)化合物の違いによる影響を調査した。スコロダイトは、As(V)およびFe(II)を含む溶液に酸化鉄(III)粉末を添加することにより合成した。実験では、酸化鉄(III)粉末として、ヘマタイト(Fe2O3)、ゲーサイト(FeO(OH))およびマグネタイト(Fe3O4)を使用した。それぞれの酸化鉄(III)について、溶液組成の変化ならびにスコロダイト粒子の成長を調査し、比較を行った。ヘマタイト添加実験とゲーサイト添加実験においては、それぞれ顕著な差はみられず、いずれも粗大なスコロダイト粒子が合成された。一方、マグネタイト添加実験ではヒ素濃度の減少速度が増大し、最終的な溶液中のヒ素濃度も低くなった。しかし、合成されたスコロダイト粒子の形状は不均一であり、ゲル状の前駆体が多量に残存していた。マグネタイト添加実験では、マグネタイト中のFe(II)は溶液中に溶解しておらず、前駆体へ直接供給されたものと推測された。これは、ヘマタイト添加およびゲーサイト添加実験と比較して、マグネタイト添加実験においてスコロダイト合成反応が速い要因の一つであると考えられた。

講演PDFファイルダウンロードパスワード認証

講演集に収録された講演PDFファイルのダウンロードにはパスワードが必要です。

現在有効なパスワードは、[資源・素材学会会員専用パスワード]です。
※[資源・素材学会会員専用パスワード]は【会員マイページ】にてご確認ください。(毎年1月に変更いたします。)

[資源・素材学会会員専用パスワード]を入力してください

パスワード