11:15 〜 11:30
[2K0301-08-06] 内生菌が促進する、鉱山跡地におけるススキの定着
司会:林健 太郎(JOGMEC)、沖部 奈緒子(九州大学)
キーワード:ススキ、内生菌、金属耐性
鉱山跡地は酸性土壌であることが多く、重金属のみならずAlも強い毒性を示すため、植物の定着が困難とされており、植物の金属耐性の解明が重要である。ススキは複数の鉱山跡地に生息することが確認されており、金属耐性を有すると考えられるが、その機構は解明されていない。本研究の調査地である鉱山跡地のススキは根に高濃度のAlを蓄積していたため、Al耐性を有すると考えられた。そこで本研究では鉱山跡地のススキと内生菌の相互作用による金属耐性機構の解明を目的とした。ススキの根からAl解毒物質を産生する内生菌を分離し、滅菌したススキに接種したところ、ススキのAl耐性の増強および根におけるAlの吸収促進が確認された。Alの過剰蓄積は重金属の吸収を抑制すると考えられるため、内生菌はススキのAlの吸収を促進し重金属耐性を増強させることで、鉱山跡地におけるススキの定着を促進する可能性が示唆された。
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