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[2P0110-14-02] マンガン酸化物による亜ヒ酸の酸化不動化に関する研究
キーワード:マンガン酸化物、マンガン酸化菌、ヒ素、スコロダイト
金属製錬廃液に溶存する重金属として、毒性の強い亜ヒ酸(As(III))や、溶液中の安定性が高いマンガン(Mn(II))などが挙げられる。Mn(II)を酸化物として不動化した場合、そのMn酸化物の酸化剤としての有効利用が期待できる。そこで本研究では、①Mn酸化物 (MnO4) を As(III)の酸化不動化処理に利用し、さらに、②As(III)酸化反応の結果MnO4から溶出したMn(II)をMn酸化物へ再生することを試みた。①では As(III) およびFe(II) を1000 ppm 含有する模擬製錬廃液(70℃, pH 1.5)にMnO4を0.25% (w/v)添加することでAsの90%以上を高安定化合物scorodite (FeAsO4·2H2O)として不動化することができた。②では、①のAs(III) 酸化不動化処理後の溶液を希釈およびpH調整を行った上で、Mn(II)酸化細菌と種結晶birnessiteを添加したところ、Mn(II)の99%がMn酸化物として再生した(25℃, pH 7)。①と②のサイクルを更に最適化するために、②の反応における低希釈倍率化および低pH化を検討していく。
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