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[2P0115-30-07] ピンサー機能を有する新規抽出剤の合成とPd(II)に対する抽出特性評価
キーワード:溶媒抽出、PGM、自動車触媒、ピンサー型
近年環境規制の変化により、自動車排ガス浄化触媒として用いられるパラジウム(Pd(II))の需要は年々高まっている。こうした背景から使用済み自動車排ガス浄化触媒からの供給量は増加し続けている。これらのリサイクルに用いられる溶媒抽出法における既存のPd(II)抽出剤の代表例としてdi-n-octyl sulfide(DOS)があるが、その抽出速度、抽出効率、耐酸性が課題となっている。そこで本研究ではより高性能な抽出剤を目指し、ピンサー型配位子特有の金属イオンへの特異的な結合の形成を利用した、3つの硫黄(-S-)で囲い込むような構造を持つ新規配位型抽出剤を合成した。この特異的な結合により、Pd(II)に対する親和性を高め、また長鎖アルキル鎖の付与により低極性溶媒への溶解性を期待できる。
合成実験では、p-t-buthylphenolを原料とし、二塩化硫黄を用いて硫黄で架橋したジフェノールを生成し、のちにチオカルバモイル基の導入、熱転位を行った。抽出実験では、塩酸溶液中にPdCl2を溶解した水相と、希釈剤(有機溶媒)中に抽出剤を1 mM含む有機相を調整し、Pd(II)に対する各種抽出条件と特性を評価した。
合成実験では、p-t-buthylphenolを原料とし、二塩化硫黄を用いて硫黄で架橋したジフェノールを生成し、のちにチオカルバモイル基の導入、熱転位を行った。抽出実験では、塩酸溶液中にPdCl2を溶解した水相と、希釈剤(有機溶媒)中に抽出剤を1 mM含む有機相を調整し、Pd(II)に対する各種抽出条件と特性を評価した。
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