13:30 〜 13:45
[3K0111-25-03] 「固体王水」を用いた白金のリサイクルに関する基礎的研究
司会:芳賀 一寿(秋田大学)、三木 一(九州大学)、 ドドビバ ジョルジュ(東京大学)、大島 達也(宮崎大学)
キーワード:白金族金属、溶融塩、リサイクル
白金族金属は、資源の希少性、社会での用途の重要性から、使用済み触媒などのスクラップからのリサイクルが重要視されている。一方で、王水などの溶媒を用いる湿式法や、コレクターメタルを利用する乾式法などの従来手法は、大量の廃液の発生やエネルギー消費など、大きな環境負荷を伴う。近年では溶融塩を利用する手法も発表されているが、いずれも高温での処理や塩素ガスの吹込みなどが必要とする。発表者らは、これらの問題を解決すべく、溶融塩による白金の直接塩化を用いる新規リサイクル手法を開発した。本手法で用いる溶融塩は塩化鉄と塩化カリウムの混合塩からなり、比較的低温で溶融塩状態になること、白金の処理に際しては塩素ガスの吹込みなどを必要とせず直接塩化、溶解が可能であるという特長を持つことから「固体王水」と呼称している。また、処理後の固体王水に対し、水溶液によるリーチングと析出処理を施すことで、白金を容易に回収できることを確認している。本発表では、これまでの研究で得られた知見を紹介する。
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