一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

一般講演

高温素材プロセッシング/湿式素材プロセッシング/新材料

2019年3月8日(金) 09:30 〜 11:45 第2会場 (6号館 3階 632講義室)

司会:安田 幸司(京都大学)、松浦 宏行(東京大学)

11:15 〜 11:30

[3K0201-08-07] 銅電解精製におけるアノード不動態化に及ぼす電解液流れの影響

○大原 秀樹1、中西 次郎1、浅野 聡1、渡 健太2、大上 悟3、中野 博昭3 (1. 住友金属鉱山株式会社、2. 新日鐵住金株式会社、3. 九州大学)

司会:安田 幸司(京都大学)、松浦 宏行(東京大学)

キーワード:銅、アノード、不動態化、自然対流、強制対流

銅の電解精製におけるアノードの不動態化は、アノード表面への硫酸銅結晶の析出が主原因であるため、不動態化を抑制するにはアノード表面からの銅イオンの拡散を促進する必要がある。これまで、電解液組成とアノード組成の最適化を検討してきたが、今回は電解液の流れに着目し、流れの現状解析と最適化を検討した。現状解析から、電解に伴って発生する自然対流により、電解槽内の電解液濃度分布が不均一になっていることが分かった。例えば、銅濃度であれば、電極間の上下で約8g/lの濃度差が生じている。これを電解槽への電解液の給液および排液方法を変更するという強制対流で緩和可能と推定し、ミニチュアの槽を用いて効果を確認できたため、その内容を報告する。

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