一般社団法人資源・素材学会 平成31(2019)年度春季大会

講演情報(2019年1月23日付 確定版)

企画講演

休廃止鉱山のグリーン・レメディエーションに関する研究動向

2019年3月8日(金) 09:00 〜 12:10 第3会場 (6号館 3階 635講義室)

司会:五十嵐 敏文(北海道大学)

09:25 〜 09:45

[3K0301-10-02] 休廃止鉱山における坑廃水中の微生物コミュニティ解析

○羽部 浩1、堀 知行1 (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

司会:五十嵐 敏文(北海道大学)

キーワード:グリーンレメディエーション、坑廃水処理、微生物群集構造解析、次世代シークエンサー

休廃止鉱山の第5次基本計画に基づき、産学官連携で鉱害防止技術に関する基礎研究、技術開発に取り組む必要がある。平成30年度経済産業省委託事業「休廃止鉱山における坑廃水処理の高度化調査研究事業」のうち、「自然回帰型坑廃水浄化システム導入に向けた調査研究」においては、重金属除去作用を有する植物や微生物を利用した自然回帰型坑廃水浄化法に関し、最適な浄化システムの導入検討や浄化システムを用いた水質改善のメカニズム等について効果検証を行うものとしている。微生物を利用した坑廃水浄化プロセスを導入する場合には、現場で生じうる予期せぬ様々な課題を解決し、各現場に応じたプロセスの最適化を行っていく必要がある。そのためには、各鉱山において浄化対象となる坑廃水の水質だけでなく、その環境に存在する微生物等について、各種基礎データを収集・保有しておくことが重要と考えている。そこで調査対象であるマンガン濃度の比較的高い休廃止鉱山について、我々が有する次世代シークエンサー解析技術を駆使し、坑廃水等のサンプル中に存在する微生物コミュニティを網羅的に解析した。有用微生物の特徴づけを行った結果等について報告する。

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