資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

非鉄金属製錬業における課題と解決に向けた取り組み

2019年9月24日(火) 13:30 〜 16:55 第4会場 (C1 1階 講義室1(192))

趣旨説明:打越 雅仁(東北大学)
司会者:打越 雅仁(東北大学)、助永 壮平(東北大学)
総括:村松 淳司(東北大学)

14:00 〜 14:25

[1K0401-07-02] 鉄ケイ酸塩スラグの還元過程における表面張力変化

○助永 壮平1、川西 咲子1、打越 雅仁1、石原 真吾1、夏井 俊悟1、大野 光一郎2、齊藤 敬高2、中島 邦彦2、柴田 浩幸1 (1. 東北大学、2. 九州大学)

キーワード:鉄珪酸塩スラグ、表面張力、レドックス

ケイ酸塩融体の表面張力は、スラグ融体と異相との濡れ性や分離挙動に影響するため、高温冶金プロセスを制御する上で重要な物性値である。酸化鉄は金属製錬スラグの主要成分の一つであるが、鉄イオンの挙動は複雑であり、表面張力への影響は不明な点が多い。本研究では、酸化鉄を含有するケイ酸塩スラグ(初期組成:30Li2O-60SiO2-10Fe2O3(mol%))を大気、アルゴン、アルゴン-1%水素の雰囲気で溶融し、表面張力の時間変化をリング引き上げ法により1773 Kにおいて、連続的に計測した。大気中で予備溶融したガラス試料を1773 Kの電気炉内で溶融し、融体の表面張力を開始した。大気中において、試料の表面張力は溶融時間とともに上昇した。大気中で溶融した試料の表面張力が安定した後に、電気炉内の雰囲気をアルゴンまたはアルゴン-1%水素に切り替えると、試料の表面張力は徐々に低下する現象が観測された。急冷ガラスのメスバウアおよびX線吸収分光分析結果および表面張力の変化より、融体表面近傍の酸化状態について考察を行う。

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