資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

現場担当者会議・日本メタル経済研究所エンジニアリングセッション(地球・資源分野)

2019年9月24日(火) 13:00 〜 14:30 第5会場 (C1 3階 グローバルホール人融(311))

司会:柏谷 公希(京都大学)

13:00 〜 13:30

[1K0506-08-01] 菱刈鉱山の地質構造 本鉱床, 山神鉱床における鉱脈と不整合面との関係

○天野 早織1、瀬戸  隆之1、一戸  充雄1、石峰  弘樹1 (1. 住友金属鉱山株式会社)

キーワード:浅熱水性鉱脈型金銀鉱床、菱刈鉱山、鉱脈の構造、不整合面、探鉱

菱刈鉱山は鹿児島県伊佐市菱刈に位置する鉱脈型浅熱水性金銀鉱床で, 本鉱床, 山神鉱床, 山田鉱床からなる. 本鉱床, 山神鉱床では, 四万十累層群から菱刈下部安山岩類まで連続する鉱脈と, 不整合面によって上部への発達が規制される鉱脈が混在する. 探鉱や開発を進める上で鉱脈発達における規制の有無を検討することは重要である上, 裂罅の形成条件を検討することは鉱脈型鉱床の形成プロセス解明にもつながる. 今回は海抜-20MLから115MLの開発結果をもとに, 本鉱床, 山神鉱床における鉱脈発達と不整合面の関係および鉱脈の形成過程について考察し, 以下の2点が明らかになった.
①不整合面に規制されない鉱脈は本鉱床および山神鉱床に広く分布. 基盤岩が様々なセンスの断層により小規模なブロック単位で変位したと考えられる.
②不整合面周辺で鉱脈が規制されるのは本鉱床中央部および山神鉱床に多い. 粘土化帯によって, その後に形成された鉱脈が構造的に規制されたと考えられる.
今後の展望としては, 今回の結果と不整合面周辺における金品位の推移や富鉱部との関係性を合わせて解析を進めることで, 探鉱および鉱山開発により有用な知見が得られると考える.

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