資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

現場担当者会議・日本メタル経済研究所エンジニアリングセッション(地球・資源分野)

2019年9月24日(火) 13:00 〜 14:30 第5会場 (C1 3階 グローバルホール人融(311))

司会:柏谷 公希(京都大学)

13:30 〜 14:00

[1K0506-08-02] 大霧発電所における蒸気の長期安定生産に向けて

○幕内 歩1、久保  明広1、会沢  辰介1、樋口  聖2、髙山  純一2 (1. 霧島地熱株式会社、2. 日鉄鉱業株式会社)

キーワード:地熱発電

大霧発電所は1996年3月に運転を開始した定格出力30,000kWの地熱発電所であり,発電部門は九州電力㈱が,蒸気供給部門は日鉄鉱業㈱及び霧島地熱㈱が担当している。大霧発電所の地熱貯留層は、銀湯断層及び大霧深部断層群No.1,2,3からなる。No.2断層の西方延長部は,1999年以降主要な還元ゾーンでもある。
大霧発電所における蒸気生産は,運転開始から10年程度は銀湯断層のみで定格出力に必要な蒸気量を生産してきたが、徐々に銀湯断層の生産能力低下が進行し、それを補うべく大霧深部断層群No.1,2,3への補充生産井A6~A9の掘削を順次実施した。A6~A9はいずれも生産に寄与する蒸気が得られたものの,還元熱水の回帰による大霧深部断層群生産ゾーンの温度低下などの問題により,安定的な操業活用に苦慮していたため,以下の3つの対策工事を実施した。
① 地上設備への対策:坑口圧力が低い生産井(A8,A9)をより長く操業活用するための配管圧力損失低減工事
②坑井への対策:生産井A9の坑内温度低下部を2重管化することで断熱し温度低下を抑制する坑内改良工事
③ 貯留層への対策:生産ゾーンの温度低下抑制を目的とした生産ゾーンから距離を離した補充還元井掘削工事

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