資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

一般講演

岩盤工学・資源開発技術・開発機械

2019年9月24日(火) 14:40 〜 16:40 第5会場 (C1 3階 グローバルホール人融(311))

司会:佐藤 晃(熊本大学)

16:20 〜 16:40

[1K0509-14-06] フォームEORにおける地震探査手法を用いた地下圧入流体流動による流体分布及び貯留層物性変化の推定(発表者:修士課程)

○田村 怜1、三ケ田 均1、武川 順一1 (1. 京都大学)

キーワード:タイムラプスイメージング、地震探査手法、フォームEOR

石油の需要は世界で依然として高く、新たな油田の発見や既存の油田からのさらなる石油の開発が必要である。このような状況の中、石油回収率を向上させる石油増進回収法(EOR)が重要な役割を果たしている。EORにはいくつかの手法があるが、本研究ではフォームEORに着目した。フォームEORはその掃攻率と石油回収率の高さから注目されているが、地下のフォームや圧入流体の動きをリアルタイムでモニタリングする手法は完全には確立されていない。フォームEORでは、フォームの不安定性や流体の圧入によるフィンガリング等の置換フロントでの不安定現象が問題となるが、それらをリアルタイムで把握する手法がないのが現状である。そこで著者らの研究グループでは、フォームEORのモニタリングへの積極的な地震探査手法の導入を提案してきた。

これまでの研究により、AVO解析やRTMといった地震探査手法を用いることによりフォームEORにおけるフォームの位置やその動きを捉えられることが示唆されたが、流体流動による物性変化にまで踏み込んだ解析はまだ行えていない。

本研究では地震探査手法による地下物性の推定可能性を数値実験により検証した。その結果、地下の流体分布や貯留層物性変化を捉えられる可能性が示唆された。

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