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[1K0701-09-04] 科学技術イノベーション戦略におけるCCS関連施策の将来展望
キーワード:パリ協定、CCS、イノベーション戦略、NESTI 2050
気候変動問題への対応は京都議定書後の枠組みとしてパリ協定の合意を契機に本格的な対策が求められる時代となった。2007年に発行されたIPCC第4次評価報告書を契機にわが国が提唱したクールアース50構想では2050年に温室効果ガス排出を半減する野心的な目標を掲げていたが、産業革命以降の全球平均気温上昇を1.5℃以下に抑えることを視野に入れると、さらに野心的な目標として2050年にも排出をゼロとする対応が必要とまで言われている。従来から温暖化対策に大きな役割を担うことが期待された原子力発電とCCSについては、社会的受容性の問題もあってわが国での適用は進んでいない。抜本的な対策には既存技術の向上だけでは不十分であることは明確で、革新的なイノベーションを進める必要が示されている。一方で、過去にもアイディアとしては存在していたものの、その効果が限定的で経済的課題もあって検討対象とはならなかったカーボンリサイクルや大気からの直接CO2回収といった技術までも検討がされている。今後の展開が不透明な現在の科学技術イノベーション戦略とCCS関連の将来についての現状について紹介したい。
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