資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

低炭素社会構築のためのCCS

2019年9月24日(火) 13:00 〜 17:05 第7会場 (C1 3階 大会議室(314))

開会挨拶および趣旨説明:中尾 信典(産業技術総合研究所)
司会:坂本 靖英(産業技術総合研究所)、中尾 信典(産業技術総合研究所)、菅井 裕一(九州大学)

16:45 〜 17:05

[1K0701-09-09] アルカリ攻法による重質油回収メカニズムの解明(発表者:修士課程)

○藤浦 章利1、末包 哲也1、長津 雄一郎2 (1. 東京工業大学、2. 東京農工大学)

キーワード:石油増進回収、多孔質媒体、アルカリ攻法、三次元可視化

本研究では石油増進回収の新規技術確立の一環として、アルカリ攻法の回収メカニズム解明に関する研究を行った。本アルカリ攻法は、水酸化カルシウムを用いた化学反応によって生成する粘弾性物質を利用した回収法である。粘弾性物質によって空隙が塞がれることでチャネリングの抑制、置換界面での粘性比が下がることでヴィスカスフィンガリングの抑制を狙っている。回収の対象とした重質油はリノール酸と粘度計校正用標準液JS-1000で模擬した。この油とプラスチック粒子を充填した充填層を実験装置とし、塩水もしくは水酸化カルシウム水溶液を注入することで石油回収を模擬した。この様子をマイクロフォーカスX線CT装置を用い、三次元多孔質内における可視化を行った。同時に、排出される油を計量することで回収率の計測も行った。可視化した画像と油の回収量に関して化学反応の有無、また使用した粒子径で比較を行い考察した。

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