資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

休廃止鉱山のグリーン・レメディエーションに関する研究動向

2019年9月24日(火) 13:00 〜 17:00 第8会場 (C3 1階 講義室1(b1N01))

司会:宮田 直幸(秋田県立大学)、五十嵐 敏文(北海道大学)

13:05 〜 13:25

[1K0801-14-01] 人工湿地による坑廃水処理のためのラボスケール実験系の開発

○惣田 訓1、金山 晃大2 (1. 立命館大学、2. 石油天然ガス金属鉱物資源機構)

キーワード:人工湿地、坑廃水

坑廃水の人工湿地処理の適用性を評価するための実験系を構築し、模擬坑廃水の処理実験によって土壌や植物の果たす役割を評価した。カドミウムや亜鉛を含む坑廃水を春夏期に処理した。軽石と赤玉土を容器に充填し、非植栽系とヨシとヒメガマの植栽系を用意した。2Lの坑廃水を人工湿地に流入させ、1週間後に処理水を排出し、新たな廃水を流入させた。この手順で13回のシーケンシングバッチ処理をした。植物は順調に生長し、坑廃水中にそれぞれ0.11mg/Lと2.0mg/L含まれていたカドミウムと亜鉛の処理水濃度は大幅に低下した。金属類がは、主に土壌吸着によって除去されたが、硫酸還元菌は植栽系土壌に多く、金属が硫化物として除去されたことも示唆された。ヒ素と鉄を含む坑廃水を秋冬期に処理した。軽石と石灰石、鉄酸化菌が定着しているろ材を用いた。1Lの坑廃水を1週間毎のシーケンシングバッチ方式で7回処理した。酸性の坑廃水は速やかに中和され、水酸化鉄に特有の赤茶色の沈殿が形成された。坑廃水のヒ素濃度は1mg/Lであったが、処理水濃度は0.1mg/Lを下回り、根に付着した鉄酸化菌が鉄とヒ素の共沈を促進したことが示唆された。

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