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[1K0801-14-02] 鉱山跡地に定着したミネヤナギ(Salix reinii Franch.) における内生菌の関与した重金属耐性機構の解明(発表者:修士課程)
キーワード:ミネヤナギ、内生菌、鉱山跡地、金属耐性
α鉱山はかつて硫黄鉱山として採掘され、現在は閉山されている。閉山以降、覆土処理などを行い緑化復元が行われているが自然植生回復にはまだ時間がかかるという現状にある。ミネヤナギ(Salix reinii Franch. et Savat.)はヤナギ科の落葉低木種で、調査地である鉱山跡地に侵入木本種として広く分布が確認されている。本研究の目的は、鉱山跡地で繁茂するミネヤナギの重金属耐性機構を植物と内生菌の機能の点から解析することで、鉱山跡地での定着に成功した要因を明らかにすることである。
ミネヤナギは細根に高濃度のAl及びFeを蓄積していることが判明した。細根にはフェノール性化合物である2種類のカテキン類縁体と縮合タンニンが高濃度で含有されており、重金属耐性に関与している可能性が示唆された。またミネヤナギの細根から高いシデロフォア産生能を示す内生菌Pezicula sp. が高頻度で分離された。今後はミネヤナギが多く含有するカテキン類縁体の化学構造を明らかにするとともに、Pezicula sp. が産生するシデロフォアの同定を行う。さらに内生菌との相互作用を明らかにするため、接種試験を行う予定である。
ミネヤナギは細根に高濃度のAl及びFeを蓄積していることが判明した。細根にはフェノール性化合物である2種類のカテキン類縁体と縮合タンニンが高濃度で含有されており、重金属耐性に関与している可能性が示唆された。またミネヤナギの細根から高いシデロフォア産生能を示す内生菌Pezicula sp. が高頻度で分離された。今後はミネヤナギが多く含有するカテキン類縁体の化学構造を明らかにするとともに、Pezicula sp. が産生するシデロフォアの同定を行う。さらに内生菌との相互作用を明らかにするため、接種試験を行う予定である。
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