資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

休廃止鉱山のグリーン・レメディエーションに関する研究動向

2019年9月24日(火) 13:00 〜 17:00 第8会場 (C3 1階 講義室1(b1N01))

司会:宮田 直幸(秋田県立大学)、五十嵐 敏文(北海道大学)

14:10 〜 14:25

[1K0801-14-05] 統計解析による休廃止鉱山における酸性坑廃水の将来予測(発表者:修士課程)

○門倉 正和1、鈴木 滉平1、加藤 達也1、淵田 茂司1、Widyawanto Prastistho1、所 千晴1 (1. 早稲田大学)

キーワード:水質モニタリング、酸性坑廃水、予測区間、統計解析、将来予測

日本国内には約7000もの休廃止鉱山が存在し,それらの内約100の休廃止鉱山において硫酸酸性でヒ素などの無機有害元素を含有する坑廃水が発生し,一部は公費を用いて処理されている。これらの酸性坑廃水処理は半永久的な処理が必要であると言われており,今後も継続的な処理コストを要すると予想されている。しかし,処理コスト試算に必要な将来にわたる定量的な坑廃水の組成の将来予測手法は十分に確立されていない。本研究では,将来における酸性坑廃水組成を推定可能な,水質モニタリングデータを用いた統計解析と化学平衡計算ソフトを組み合わせたモデル構築を行った。また,構築したモデルに予測区間という概念を組み込むことにより,モデルの解析結果を確率的に評価することを試みた。構築したモデルを8つの休廃止鉱山から発生する酸性坑廃水に対して適用し,将来にわたる酸性坑廃水の組成の変化を解析した。また,適用した8つの休廃止鉱山それぞれの無機有害元素溶出挙動から,その鉱山の酸性坑廃水対策のライフサイクル段階を示すグルーピングを行った。

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