資源・素材2019(京都)

講演情報(2019年8月9日付 確定版)

企画講演

休廃止鉱山のグリーン・レメディエーションに関する研究動向

2019年9月24日(火) 13:00 〜 17:00 第8会場 (C3 1階 講義室1(b1N01))

司会:宮田 直幸(秋田県立大学)、五十嵐 敏文(北海道大学)

14:25 〜 14:45

[1K0801-14-06] ヒ素の環境挙動に影響を及ぼす微生物代謝機構の多様性

○濱村 奈津子1 (1. 九州大学)

キーワード:微生物ヒ素代謝、ヒ素酸化酵素、微生物生態

ヒ素は地殻の構成元素であり、水圏・地圏など自然界に広く分布している。特に火山活動由来等の天然発生源や、産業由来の人為的汚染源から高濃度のヒ素が環境中に放出され、世界でもっとも深刻な被害を引き起こしている化学汚染物質の一つである。ヒ素の毒性および移動性は、その化学形態に大きく依存し、特に反応速度の高い微生物代謝による形態変化は、汚染リスクに影響する主要な要因と考えられている。猛毒のヒ素に対して、微生物は耐性機構のみならず、ヒ素の酸化還元反応によりエネルギーを獲得するより積極的なヒ素利用の代謝機構も発達させてきた。我々のグループはこれまでの研究で、ヒ素の形態変化に寄与する新規微生物および代謝機構を同定するとともに、汚染環境中でヒ素挙動に影響を及ぼす微生物要因を明らかにしてきた。本発表では、近年解き明かされつつある微生物のヒ素利用戦略について紹介し、汚染環境のヒ素動態に及ぼす微生物機構について議論する。

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